「    」(12) 2周年記念企画リレー小説

サイト2周年企画 リレー小説 

こちらはサイト2周年記念として沢山の方に参加頂き、爽風の二次小説をつなげよう!
企画です。どんな話になっていくのか今から楽しみです。 

題名は最後に決めましょう!


<今まで決まっている設定>

* 風早、大学生 彼女なし。カフェで働いている爽子に惹かれている。
* 爽子、高校生 親戚のカフェで働いている。親戚の息子が光貫。
* 光貴 大学生・・・かな? 爽子に想いを寄せている。


今までのお話:自分の気持ちが分らず、ファミレスで会ったあやねに相談する。
そしてその日の夜、一日の出来事を思い返してみる爽子だが・・・


(リレー小説参戦の皆様、堂々たるラインナップ(´ε`*))
第一話 sawalove、第二話 梶浦ぴろさま、第三話 翠さま、第四話 苺さま、
第五話、COCOTANさま、第六話、bathosaiさま、第七話 瑠璃さま、第八話 
kazeloveさま、第九話 みあやまさ、 第十話 sawalove、第十一話 takezoさま
そして・・第十二話 COCOTANさまです


この話は2周年記念企画リレー小説 (1) (2) (3) (4) (5)(6) (7) (8) (9) (10) (11)
の続きです。




第12回 書き手  COCOTANさま




















♪♪♪爽子視点♪♪♪



光貴が爽子の日記を勝手に見たその日の夜 お布団の中で...
爽子は光貴が帰ってすぐ食事とお風呂を済ませ、お布団の中に潜り込んだ。
先ほどの光貴のコトバが頭から離れない。


「王子様なんて現実にはいない。四葉のほくろなんて忘れた方がいい。」


今日の光貴さんはいつもの光貴さんじゃなかった。
一体どうしたんだろうー? 
光貴さんは勝手に私の日記を見るような人じゃなかったのに、どうしてなの?
私、光貴さんを怒らせるようなことをしたんだろうか?
今日の光貴さん、本当に怖かった。
爽子は今日の出来事をもう一度振り返ってみた。
光貴さんがおかしくなったのは、カフェで私が風早さんと会った直後からだ。
光貴さん、もしかして風早さんが悪い人だと勘違いしてるんじゃないのかな。
きっと光貴さんは私のことをすごく心配してくれていて、
私が悪い人に騙されないように気にかけてくれてたんじゃないかな。
だとしたら光貴さん、風早さんのこと誤解しているよ。
何とか光貴さんに風早さんは本当にいい人だということをわかってもらおう。
ちゃんと説明すれば光貴さんはきっとわかってくれる。
そう信じようとした時、またあのコトバを思い出した。


「王子様なんて現実にはいない。四葉のほくろなんて忘れた方がいい。」


ハッ! そうだ。”四葉のほくろ!” 爽子は思い出した。
決して忘れはしない! 小学校6年の時に川で溺れそうになった時に私を
助けてくれた


”♪♪私の中の王子様♪♪”。


もう爽子の頭からは光貴のことなど見事に消え、いま爽子の頭の中では
今日ファミレスで楽しい時間をいっしょに過ごした風早のことでいっぱいだった。
風早さんの笑顔からみえた素敵できれいな白い歯。
そして右腕の四葉の形をしたほくろ。
もしかしてあの時私を助けてくれた人は風早さんじゃないのかな?
もしそうならちゃんとあの時のお礼が言いたい!


あの時の王子様がもし風早さんだったら私....../////////


爽子の心臓の鼓動が急にドクンドクンと耳に聞こえるくらいに鳴りはじめた。
私、どうしちゃったのかな? これって心臓の病気なの?
目が冴えて全然眠れないよ。
爽子はまだ自分が恋の病にかかってしまったことを全く知らなかった。



♪♪♪光貴が日記を見た夜から数日後♪♪♪



光貴は、今日最後の大学の講義も終わり、一人街の広い歩道を歩いていた。
すると左斜め約20m先を見覚えのある男が歩いていた。
数日前、爽子の手を掴んで自分から爽子を連れ去った男(風早)だった。
爽子からあの男の名は聞いていた。
冗談とも思えるような爽やかな名 ”風早”。
光貴は二度と爽子に近づかないように脅してやろうと思い、後をつけた。
5分ほど歩いた時、急に風早は立ち止まった。
よく見ると、小さな女の子が泣いている。
風早は小さな女の子に言った。


「どうしたの?」


女の子はそばにあるイチョウの木の上の方に指を向けて


「ううっ風船が...」


よく見ると、木の枝に風船が引っかかっている。
女の子の身長ではまず届きそうにない。


「お兄ちゃんがとってあげるよ。」


と言うと、風早は風船についている紐をめがけてジャンプした。
見事に風船の紐を右手で掴むことに成功したがその際、
右腕の袖が枝に引っ掛かって破れてしまった。


「お兄ちゃん 大丈夫?」
「大丈夫だよ。服がちょっと破れただけだから。ハイッ!風船。」
「お兄ちゃん、ありがとう。」


女の子は風船が二度と飛んでいかないように自分の腕に風船の紐を結びつけたが、
風早の破れた袖から右腕が少し見えた。


「お兄ちゃんの腕にあるほくろ、とてもかわいい。幸運のほくろだね。」
「えっ!幸運のほくろ?」
「うん、そうだよ。四葉のクローバーは幸運を呼ぶんだよ。
 お兄ちゃん絶対に幸せになれるよ。素敵な彼女とかできたり。」
「ハハッ!このほくろをそんなふうに言ってくれたのは君がはじめてだよ。なんか
 コンプレックスだと思っていたのが馬鹿らしくなってきた。ありがとう。」
「ううん、こっちこそありがとう。お兄ちゃんバイバイ。」
「うん、バイバイ。」


隠れてその光景を見ていた光貴は顔が青ざめ、独り言のように呟いた。


「恐れていたことがついに起こってしまった!あいつが”爽子の中の王子様”だったのか!」


光貴はいつまでもそこに立ち竦んでいた。





COCOTAN




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あとがき↓

私の話の続きとして頂いたのですが、takezoさんの続きとして成り立って素晴らしい!!
爽子視点はちょっとかぶってますが、この話のキーになる”黒子”のことが入っている
ので展開が進みそうですね。どうかどうかこの続き〜〜〜!どなたか申しで待ってます。
自分が書く時間がなかったり、モチベが上がらないで書けなかったりするのでスカウト
はなかなかしずらくて・・・(-_-X)書きたくなった〜〜っ!って方お待ちしてます。
まだまだキミトドを盛り上げていきましょう。斬新な展開でも、なんでもウエルカムで
す〜〜〜!!