「    」(7) 2周年記念企画リレー小説

サイト2周年企画 リレー小説 

こちらはサイト2周年記念として沢山の方に参加頂き、爽風の二次小説をつなげよう!
企画です。どんな話になっていくのか今から楽しみです。 

題名は最後に決めましょう!


<今まで決まっている設定>

* 風早、大学生 彼女なし。カフェで働いている爽子に惹かれていっている。
* 爽子、高校生 親戚のカフェで働いている。親戚の息子が光貫。
* 光貴 大学生・・・かな? 爽子に想いを寄せている。


今までのお話:お互いの名前をやっと知った二人。爽子のバイト終了後、風早と爽子
は二人で会う約束をする。期待に胸を膨らます二人だが、それを良く思わない人物が
爽子を待ち構えていて・・・?


(リレー小説参戦の皆様、堂々たるラインナップ(´ε`*))
第一話 sawalove、第二話 梶浦ぴろさま、第三話 翠さま、
第四話 苺さま、第五話、COCOTANさま、第六話、bathosaiさま。
そして・・・ついに今夜第七話ですっ!乞うご期待!


この話は2周年記念企画リレー小説 (1) (2) (3) (4) (5)(6)の続きです。




第7回 書き手  瑠璃さま
















「光貴さん…!」



「…そんなに急いでどうしたんだよ?」



いつもクールだけど穏やかな光貴さんが、鋭い視線で私を見ていた。



「あ…ちょっと約束があって…。」



「……あいつ?」



「……えっ?」



「あいつんとこ行くんだろ!?」



「こ、光貴さん!?」



怖い───。



光貴さんのあまりの剣幕に、私は恐怖さえ覚えたんだ───。







**********







(……遅いな…。)



彼女と約束した公園で待っていたけど、あまりに遅い。



「5時に終わるって言ってたよな…。」



時計の針はもうすぐ6時を指そうとしていた。



───すっぽかされた…?



嫌な考えが頭をよぎる。



イヤ、あの時の彼女は嫌がってはいなかったはずだ。



「何かあったのかな…。」



俺は様子を見にカフェへ戻ることにした。



戻る途中、街の雑踏の中に彼女の姿を見つけた。



「あっ……!」



その異常な状況に気づいた瞬間、呼びかけようとした俺の声が宙に消える。



彼女の手を力ずくで引っ張っているのは……男?



「───いーかげんにしろよ!」



「わ、私…やっぱり行かなくちゃ…!」



「ほっとけそんなの!あいつ、下心が見え見えなんだよ!」



「で、でも約束が……!待ってるって……!」



無意識に体が動いた。



気がついたら俺は男の腕を掴んで、彼女から引き剥がしていたんだ。



その男はあいつ───光貴とかいう男だった。



「───嫌がってんじゃん。」



俺は彼女を自分の後ろにかばいながら、そいつを睨んだ。



精一杯抵抗したためか肩で息をする彼女……その体は小刻みに震えている。



白く細い腕には、こいつに掴まれた跡がくっきりと赤く残されていた。



俺はカッと頭に血が上るのをやっとの思いで抑えながら、絞り出すように言葉を発した。



「……女の子にこんな力ずくで…どーゆーつもり……?」



すると男はキッと俺を睨み、すごい剣幕で食ってかかってきた。



「あんたこそどーゆーつもりだよっ!爽子にちょっかいかけたりして!」



「ちょっかいとか、そんないい加減なことしてるつもりない。ただ彼女ともっと話が

 したいと思ったんだ。」



「……っんだと!」



男が俺に掴みかかろうとしたその時───。



「わ、私っ……!」



彼女が言いかけた言葉に、俺たち2人は動きを止めた。



そして…ほんのり頬を赤らめながら、彼女は言ったんだ。



「私も……お話…したい…です///」



一瞬3人の間の時が止まったように感じた次の瞬間、俺は彼女の手を取って走り出していた。



俺の好きな女の子が、俺と話したいって思ってくれた…!



その事実だけで、今の俺を動かすには十分な力になったんだ───。







**********







どれぐらい走っただろう。



俺たちは、とあるファミレスで向かい合っていた。



そこで初めて、カフェのオーナーが彼女の親戚で、その息子が光貴だということを知ったんだ。



彼氏ではないということも───。



けどさっきの態度を見ると、あいつの方は絶対好きだよな…。



「ごめん、俺夢中で連れて来ちゃったけど大丈夫だったのかな?」



「あ、いえっ!大丈夫だと思います。光貴さん、普段は優しい人なので…。きっと

 私のこと妹みたいに心配してくれたんだと…。」



彼女はあいつの気持ちには気づいていないようだ…あんなにわかりやすいのに。



俺がそんなことを考えていたその時───。



「あれ?…風早じゃん!」



声のした方を見ると、高校の同級生───矢野あやねと吉田千鶴が立っていた。



げっ!なんでこんな時に!!



「どしたんだよ?こんなとこで。」
「あっれ〜めっずらしー!女連れ?」



ふと彼女を見ると、急に知らない人物が話しかけてきたためか緊張で顔がこわばっている。



「あ…大丈夫、こいつら高校ん時の同級生なんだ。こんなだけど怖くないから。」



すると吉田が俺の頭をスコーン☆とはたいた。



「何言ってんだよ!こんな美女2人つかまえて。」
「あんたあいかわらず失礼なやつね!」



「いって!何すんだよ!…ごめん、こいつらいっつもこんなんで───。」



そう言いながら彼女を見た俺は言葉を失った。



彼女は俺たちのやり取りを見て、あの花がほころぶような笑顔を浮かべていたんだ───。




to be continue…

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↑感想を待ってます♪




「リレー小説」(8) へ続く

















あとがき↓

うひゃぁぁ〜〜〜続きが気になる。爽子が危険だぁぁ。光貴怖いっ。どんどん展開が
広がってきました。どうなっていくのか楽しみです。
今回執筆して下さった瑠璃さまはサイト持ちの方で、私が大胆にもスカウトしてしま
いました( ^ω^)瑠璃さまのサイトは初々しい二人の話がいっぱいで思わず読ん
でいてにやけますよ。瑠璃さまのサイトにはコチラから
引き続き、続きを書いてくださる方募集中!キミトド愛を皆でつなげていきましょう!
瑠璃さま、ありがとうございました。