「    」(9) 2周年記念企画リレー小説

サイト2周年企画 リレー小説 

こちらはサイト2周年記念として沢山の方に参加頂き、爽風の二次小説をつなげよう!
企画です。どんな話になっていくのか今から楽しみです。 

題名は最後に決めましょう!


<今まで決まっている設定>

* 風早、大学生 彼女なし。カフェで働いている爽子に惹かれている。
* 爽子、高校生 親戚のカフェで働いている。親戚の息子が光貫。
* 光貴 大学生・・・かな? 爽子に想いを寄せている。


今までのお話:やっと気になっている爽子と二人で話せるようになった風早だが
あやねと千鶴という高校時代の友人に邪魔され・・・?


(リレー小説参戦の皆様、堂々たるラインナップ(´ε`*))
第一話 sawalove、第二話 梶浦ぴろさま、第三話 翠さま、第四話 苺さま、
第五話、COCOTANさま、第六話、bathosaiさま、第七話 瑠璃さま、第八話 
kazeloveさまそして・・・ついに今夜第九話ですっ!乞うご期待!


この話は2周年記念企画リレー小説 (1) (2) (3) (4) (5)(6) (7) (8) の続きです。




第9回 書き手  みあやさま





















  ******



「・・・もーーーーおまえら、ホント、どっかいけって」

人が気にしてることを、よりにもよって
なんで、こいつらが、俺の、すきな・・・女の子にそんなんばらすんだよ・・・

すきなこ、には、よく思われたいんだ・・・

今まで人にどう思われるか、なんて気にしたことなかったけど。

俺、黒沼さんには、よく思われたい・・・
とか、思ってる。

できれば、
かっこ悪いのなんてなるべくなら見せたくない。
別にかっこつけるつもりもないし、ありのままの俺を見てかっこ悪いと思われるのは
しょうがないんだけど。

それでも、
俺のこと、もっと知ってもらいたいのに
もっと、俺を知って・・って思ってるところに、
よりにもよって、コンプレックスばっかり暴露しやがって・・・


ちらりと、黒沼さんを伺えば、
なんだか、呆然としていてる。

あ、やべ。
呆れられたかな。

黒子だなんだなんて、気にするほどのもんじゃないって
人事なら思うんだけど・・
それに、
男らしくも、ないよな・・・そんなの気にするの・・・

でも
この四つ葉の黒子は、小さい頃からずいぶんと
からかいのネタにされてきて
やっぱり、あんまり、すきじゃないんだ。自分の中では。

だから、なるべくなら、触れられたくない話で
自分の中ではコンプレックスになってんだけど

黒子、気にする男なんて、
それこそ、かっこ悪いとか、思われるかな・・・

俺は袖の下に隠れた
黒子を隠すように手を当てる。
見えるわけないのに、見られたくないって
昔からの、癖だ。

あーあ・・もう・・・
何も今、こんな話出さなくても・・・
黒沼さんには、
もっと俺のこと知って欲しいって思ってるけど
これは、ないよなぁ・・・

はぁー・・・・と、思わず深くため息をつく俺に

「あはは。なんか、落ち込んでるよ!」
と、まったく悪気のない吉田。
「ごめんごめん。風早。まあ、いいじゃない。そんな可愛いコンプレックス。
 ちづ。そろそろいこ。
 お邪魔虫は、ここで退散してやるから。」
と、こちらもにやにや顔の矢野。

ま。そうだよな。
黒子ぐらいたいしたコンプレックスじゃないと、みんな思ってるんだ。
だから、軽く言ってるんだろう。この二人も。
俺も、怒るほどのことじゃない、とは思うけど
むっとした顔は崩せない。

ほんと、おまえら、早くどっかいって。
これ以上、変なこと言う前に。

というか、早く
二人にさせて・・・が、本音かな・・・

「わーった。わーった。どっかいってやるって。
 じゃね、爽子ちゃん♪あ、うちの行きつけのラーメン屋、
 良かったら、今度おいで。風早場所知ってるからさ。」
「また、良かったらお話しましょ。
 なんか、爽子ちゃん、おもしろそうだわ。」

俺にはにやにやっと笑いながら
でも、黒沼さんには優しく、笑いかけ
矢野と吉田は、席をたった。


俺は、
二人が去ってくれるまで
むぅっとした顔をつくったままでいたんだけど。

でも、一方で黒沼さんをみていた。

吉田と矢野に、そんな風にいわれて
凄く嬉しそうに笑う彼女。

むぅぅ・・・やっぱり、なんかむかつくな。
この二人。

妬いてるんだ。俺・・・
この二人に、妬いてるんだな・・・。
女の子相手に、ちょっとむかつくなんて

はじめてだ。
こんな感情も。

うらやましい。
黒沼さんを笑顔にできた、こいつらが。

何を言われたら黒沼さんは嬉しいんだろう。
何を言われたらあの笑顔で笑ってくれるんだろう。

もっと、知りたい。
あのこのことが、もっと・・・

そう思って
彼女のことを、じっと、見てしまう。

あ、やべ・・・見すぎ?

でも、なんか、そらせない・・・。


二人にしてくれって、あれほど思っていたのに
騒がしい、二人が去ると
急に静かになってしまう。

色々はなしたいのに
急に言葉がでてこない。

こんなことも、今までなかったのにな・・・

あー・・やべ。
今までなかったこと、ばっかりで
俺、どうしていいのか、わかんね。

そう思うと、急に緊張してきて
余計にどうしていいのわかんなくなる。

なさけねー。

俺も、黒沼さんに笑って欲しいのに
あの笑顔で、笑ってもらいたいのに・・・



何か話さないと・・・なんか・・・



「あ、あの・・・」

そんなふうに、戸惑っている俺よりさきに、
戸惑いがちに、黒沼さんが口を開く。

「な、なに?」


四葉の黒子・・・」

「あ、あーーーーー、う、うん。
 ちょっと、かわってて、恥ずかしいんだ。」

遠慮がちに、何か聞きにくそうにしている
黒沼さんに、俺も別に隠すことじゃないよな・・・と思いながらも

なんか、黒子の話って・・・やっぱ、恥ずい。

苦笑いして応える俺に
黒沼さんは、はっとして

「あ、ご、ごめんなさい。人様のコンプレックスをっ!!!」
と、急に慌てだす。

慌てだすから、俺もなんか釣られて慌てる。

「や!いいんだ。いいんだけどっ
 ごめん、かっこ悪くて。

 でも、この話は、ちょっと・・・」


「あ、・・うん・・・」

黒沼さんは、少し、悲しそうな顔をして黙ってしまった。


あれ・・・俺、なんか間違ってるのかな。

こんな顔、させたいわけじゃないのに・・・
ただ、笑って欲しいだけなのに・・・


なんか、気まずい沈黙が流れる。

黒子のせいで。
なんで、こんなことに・・・

よけにこの黒子がにくたらしい。


あー・・もう、とにかく
話を変えよう。
もう、黒子の話はいいかげんやめたい。


「あのさ」
「あのっ」


俺と黒沼さんは同時に口を開いた。


   ******


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↑感想お待ちしています!(^ω^)





リレー小説 (10) に続く
















あとがき↓

というところで終わってしまったぁぁ。続きはど〜〜〜なんの??悩める少年風早くん
と言う感じの悶々する心の声ににやにやっとなりましたね。( ̄ー ̄)ニヤリ
実はこの話を書いてくださったみあやさまはご自身でサイトを持っておられて、風早弄り
隊長なのです(勝手に)笑えたり、萌えたりと面白くてかわいい萌え話が詰まっています。
ぜひ、遊びに行ってみてください〜〜♪サイトは→コチラから。
みあやさまには躊躇されていたのに、ぐいぐい押して書いてもらったことすみません。
ご参加して頂いて嬉しかったです。機会があればぜひまた書いてください〜〜〜!!
この度はありがとうございました。そして続きを書いてくださる方募集してま〜す♪