「Oh My Angel」(3)
いつも居るはずの花壇に看護師がいないのを不思議に思っていた翔太の前に?
これは「Oh My Angel」 1 2 の続きです。
※ コミックスになっていない別マのネタばれセリフ含みます。
以下からどうぞ↓
「・・・あれ?」
ある時、いつも花壇にいるはずの彼女がいなかった。
(いつもの時間なのにな・・・そっか、今日は休みなんだ)
「―さん」
「風早さん!!」
「は、はい!」
「具合はどうですか?」
「あ、いつも通りです。」
いつもの年輩の看護師(田村さん)が見回りに来てくれる。
「あっ風早さん。やっと担当の看護師が決まったわよ」
「あれ?田村さんじゃないんですか?」
「あ〜私は他に仕事が多いからね。あっ入って〜」
そこに現れた女の人に目を奪われた。
「あ・・・・・。」
「は、はじめまして。来週から風早さんの担当をさせてもらいます
黒沼爽子っていいます。一生懸命頑張ります。よろしくお願いします!」
そう言って黒沼さんは深々と頭を下げた後、顔を上げて俺を見た。
ぼっ!
(うわっ!//////)
あの人だ。いつも花壇に水遣りをしている。俺は顔がどんどん火照って
いくのが分かった。だって・・・・。
真正面から顔見るの・・・・初めてだったんだ。
******************
「君の担当さん、初顔だね!」
「えっそうなの?」
看護師オタクの山中さんが言うからそうなんだろう。どうも違う科に
所属されていたようだ。
「でも情報はバッチリだよ。君の担当だし念入りに調べといた」
「あはは・・・・」
俺はなんか複雑なものを感じた。何だろう?この感情。
黒沼爽子22歳 内科勤務だったが、この春から外科に移動。
明るくないが、仕事には真面目で上からは信頼されている。らしい。
「それでさぁ〜この人びっくりなんだけどさ・・・・」
ガラッ
「翔太〜〜〜〜!来てやったぞ!」
「うわっ〜ほんとぼろぼろじゃん!」
がやがや〜〜〜
「また、クラスの人達来たよ!人気モンだね。じゃねっ」
「あっー!」
そう言って、山中さんはカーテンを閉めた。
(あれ?山中さん、何か言いかけてた?まーいいか)
毎日のようにクラスメイトは来てくれた。皆が来てくれる
のは嬉しかった。でもそれ以上に俺が楽しみにしていたのは・・・。
「か、風早さん、包帯取り替えますね。」
「あ・・・はい」
そう言って、黒沼爽子さんは俺の身体に触れる。
なんだろ・・・触れられたところから熱をもっていくように
今まで感じたことのない感覚が俺の身体を駆け巡る。
ここの病院は個別ケア―が充実して、病室内でも担当看護師
がそれぞれ違う。だから俺の担当は彼女で、俺だけの担当なわけで。
かぁ――――――――っ//////
「どうしましたか?風早さん?」
「い、いや。あのなんか、恥ずかしいなって思って。」
「え?」
「お、女の人にこんな風に触られたことないから・・・」
「あっ///////」
「看護師さんなら当たり前なんだけどさ!あっ俺何言ってるんだろ!」
そう言って、翔太は頭をガシガシと掻いた。
「わ、私も恥ずかしいです。」
「えっ」
「恥ずかしいです・・・。」
そう言って、彼女は赤くなって俯いた。そんな彼女をただぼーっと
見ていた。俺よりずっと年上なんだけど、かわいいなって。
それですごく正直な人だなって・・・・。
あとがき↓
できるだけ毎日更新するように自分を戒めていたのですが、最近崩れがち
です(汗)そんなに期待している人はいないと思いますが、あくまで自分の
ため・・・・。頑張ります。段々、爽子の私生活が明らかに!?
それではまた見に来て来て下さい。
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