「Oh My Angel」(2)
パラレルなお話、第2話です。交通事故で入院した翔太は身体が動かせない
ジレンマの中、何とか楽しみを見つけようとしていた。そして日課になったの
は?まだ二人は出会いません。
これは「Oh My Angel」 1 の続きです。
それでは以下からどうぞ↓
俺は当分の間、身体を動かせなかったから、病室の窓から外を見るのが
日課になっていた。
「あ・・・・。」
いつも下の花壇に水をやっている看護師さんがいた。
(看護師さんが水遣りってあんまり見ないよな)
長い髪を束ねて、白衣の上にカーディガンを羽織っていた。
上からしか見てないけど、いつも嬉しそうに花をいじっていた。
どんな花を植えてるんだろう?見たくても花壇に移動すること
さえできない。
「あ"〜〜〜〜〜〜〜!」
俺は思わず頭を抱える。
「翔太くん。焦っちゃだめだよ。まだまだ長いんだから」
隣の山中さんは入院生活1ヶ月。確かに落ち着いている。
というより嬉しそう?
「何してるんですか?」
「えっ?いや〜〜〜〜/////実はさ・・・」
照れながら見せてくれたのは”看護師さんアニキャラリスト”というもの。
何だろう?と思ったらどうも、ここの看護師さんにアニメのキャラクター
を当てはめて絵を描いたもののようだ。
(つまり・・・オタクね)
「これどう??あっ君、まだ看護師さんの顔と名前一致してないもんな〜」
「いや〜うまいっすね!」
山中さんはすごく嬉しそうに見せてくれる。いいなって思う。
楽しみがあるっていうのはいいことだ。俺は・・・・やっぱ
身体を動かすことが楽しみだったからヘコむなぁ〜。早く動きたい!
「あ・・・・・!」
「え?」
「いや、何でも」
窓に視線を移すと、彼女はもういなかった。明日も水遣りに来るかな。
いつの間にか、彼女を見つけるのが楽しみになっていた。
****************
「ねぇ!5号室の新しく入った男の子かわいくない?」
「風早翔太くんでしょ!そう、かわいい〜〜〜!」
「もうすぐ高3になるって言ってたわよね♪」
「そんで、爽やかなの〜〜!」
翔太はナースステーションでちょっとした噂の的になっていた。
「ちょっと誘ってみよっかな♪」
「あんた、幾つ上だと思ってんの〜〜〜!」
あははは〜〜
皆が痴話話をしている横で黒沼爽子は黙々と仕事をしていた。
爽子は看護師仲間の間で浮いているわけではなかったが、仕事
熱心な爽子は真面目な印象で通っていた。
******************
「あの・・・お呼びでしょうか?」
ある日、爽子は看護師長に呼ばれた。
「ああ、黒沼さん。あなたの担当の患者さん明日退院でしょ?
それで違う人を担当してもらおうと思って」
「はい」
「ちょっと他の人に担当してもらうとねぇ・・・ケンカに
なりそうだし・・・。」
「えっ?」
「まっその点では大丈夫だしね。黒沼さんは。ホホ。他の人達
ちょっと飢えてるからね」
「???」
「あっ気にしないで。それじゃ来週からお願いします。」
(なんだろう??師長。すごい人なのかな?)
ちょっと不思議に思った爽子だが、新しく与えられた仕事にただ燃えていた。
その後に運命の出会いをするとは知らずに・・・・。
あとがき↓
山中さんまだまだ出ます(笑)やっと次回に二人は出会うかな?まっぼちぼち
行きます〜♪よければ続きを見に来て下さい。
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Bluemoonさん!いつもコメントありがとうございます。自分が楽しんでるだけの
サイトなんですが、こうやってコメントを頂くと、見ている人にも楽しんでもら
わないと!って思います。これからもよろしくお願いします。