「Oh My Angel」(4)
翔太は爽子と会ってから、入院生活が楽しいものとなってきた。
段々と深まっていく二人。今回は本誌のあのキャラが登場!
これは「Oh My Angel」 1 2 3 の続きです。
以下からどうぞ↓
それから俺は黒沼さんの巡回が楽しみになった。俺たちはその度に
いろいろな話をした。あの花壇は薬草が植えてあるということで、
黒沼さん大好きな薬草や花の話をしたり、俺の学校の話をしたり・・・。
黒沼さんが育てた薬草でお茶も入れてくれた。
とっておきな時間・・・・。誰にも邪魔されたくない。
「翔太くん!大分なんか落ち着いたね。」
「うん、まぁ〜1週間たったしね。身体もちょっと自由効いてきた!」
「ほんと、それだけ?原因これじゃないの?」
そう言って、山中さんはスケッチブックを見せてくれる。
「あっ・・・//////」
そこには黒沼さんがなんかのアニメキャラになって書かれていた。
それもバニーガールでめちゃセクシーポーズ。む・・・胸が////
「ち、ちょっとこれ!!」
「あれ?翔太くんには刺激が強すぎた?」
「なかなかいい出来でしょ?」
確かに上手いけどさ・・・・これって!
「いや〜〜黒沼さんってさ全くこんなイメージないからさ
なんか想像しちゃうっていうか!萌えるっつーか」
俺は自然に顔が歪んでいたらしい。
「あれ?俺余計なことしちゃった?」
だって、山中さんの黒沼さんを見るフィルターがそうなのかと
思うと、なんかイライラするっつーか。
「こんなもの絶対あの人に見せられないけどね!」
「?」
ガラッ
「風早〜〜〜来たよ!」
そこに学校の女の子が2、3人病室に入ってくる。
「翔太くんモテるね!俺みたいに2次元キャラに頼らなくても。」
そう言って、また山中さんはカーテンをシャッと閉めた。
(なんか、いつも山中さんと話してると人が来るんだよな・・・)
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「んじゃ、くるみ!先行くね」
「あ・・・一緒に」
「いいから!!ごめん、風早〜私達用事思い出した!」
『ごゆっくり!』
こそっと二人はくるみに耳元で言って、出て言った。
胡桃沢梅と風早は同じ中学出身だが、高校のクラスは一緒になったこと
はなかった。人気者の風早はくるみ以外にも同中の男子、女子が見舞い
に来ることは珍しくなかった。
「あはっ皆行っちゃった」
「胡桃沢は大丈夫なの?」
「うん。もう少し居ていい?」
「いいよ。いろいろ差し入れありがとなっ!」
「どういたしまして!」
その時、そっとドアが開いた。
「あの、検温ですが・・・!」
爽子がいつもの巡回で現れた。
「あっれ?早いね!」
「そうでしたね?お見舞いの方が・・・後で来ましょうか?」
「い、いや・・・いいけど」
(ちょっと二人きりになりたかっただけ・・・黒沼さんと)
「すみません、それじゃ後で、取りに来ます。」
「う、うん」
「・・・・・。」
今まで見たことのない風早の姿をじっと見ていた胡桃沢梅であった。
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「あのくるみちゃん?かわいいなぁ〜〜まるでアニキャラだよ。
3次元と思えない〜〜〜!萌える」
すっかり胡桃沢にハマッた山中さんは悶えていた。看護師フェチだけ
ではなかったらしい。
「んで?やっぱり彼女?」
「えっ?違うよ」
「ふぅ〜〜〜ん!そうなんだ。でも3次元だしなぁ」
「ちょっと白衣着せちゃお〜〜〜♪」
やっぱり看護師フェチ・・・・。
翔太はベッドに横になって、天井を見つめる。
”白衣の天使”だもんな。黒沼さん・・・似合うよなぁ〜〜白衣。
なぜか、山中さんが描いたバニーガールの黒沼さんが頭に浮かんだ。
ぼっー!
(やばっ!寝よっ!)
俺は下半身に熱いものを感じて布団を顔までかぶった。
あとがき↓
最後は高校生らしい男子で(笑)若い男の子が入院したりして、看護師
と恋に落ちるなんて、本当にありそうなんですけど。だって、かなり親密
な関係だろうし。患者と看護師って。さて、次回は新たなオリキャラ出て
きます。UPはあさってぐらいになりそうです(汗)また見に来て下さい。
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