「Oh My Angel」(1)

めちゃクサイ題名ですみません(汗)パラレルなお話です。パラレルリーズはいろいろ
やっていこうと思います。その第一弾。翔太はそのままの高校生、爽子は看護師さんです。
以下からどうぞ↓















「運命」というものがこの世にあるとすれば、きっと

君との出会いは運命だったと信じたい。

あの時、あの場所で君に出会えたこと・・・・。

まさに白衣の天使が舞い降りた、17歳の春だった。





「Oh My Angel」





「でも、本当に足以外悪くなくて良かったわ〜!これで頭でも

 打ってたら大変だったわよ」

「ちょうどよかったじゃないか!今年は受験の年だしな。本は

 読めるぞ!翔太」

「しょーた!部屋のゲーム使っていい?」



高2の春休み前、俺はなぜか病室に居る。先日交通事故に遭い、

全身打撲に両足を複雑骨折という、2ヶ月ぐらいの入院を

予期された。何よりも運動が好きな俺は地獄のような毎日

を想像して入院初日からうんざりしていた。




家族達は俺の最悪な気分は全く汲んでくれず、のんきなもんだ。

体全体が針にさされているような痛みに覆われているというのに。

母さんはいろいろ入院の必要なものを準備して、同じ病室の人に

挨拶してから「また、来るわね!」とバタバタと去って行った。

俺の病室は4人部屋で俺のような外傷の人たちが集まっているよ

うだ。なので、整形外科は内科と違い明るいと聞く。


家族が去った後、これからのことを思い、大きなため息をついた。

するとガラっと隣のカーテンが開いた。


「よろしく!俺は山中隼人。28歳。君、高校生?」


隣の人が声を掛けてくれた。少し小太りで優しそうな人だった。


「はい!風早翔太と言います。よろしくお願いします!」

「派手にやったね、足。俺は見ての通り太ってるからさ、建築現場

 から落ちちゃってさ・・・」


アハハハ〜


(隣がいい人でよかったな〜)


俺は最悪な気分だったが、ここでの生活を楽しもうと思った。どうあがいて

も直るまで抜け出せないんだしな・・・・。


「おっ!若い人が入ったんだね〜〜!」


後の二人の方は初老の方だった。


「はい!風早翔太です。よろしくお願いします!」

「いいね〜〜〜〜爽やかクンだね!若い人がいると明るくなるよ。」

「あの〜〜俺も若いんですけど!」

「おっ山中くんも若いんだっけ?」


あはははは〜〜〜


身体は痛いけど、人が居るだけで元気になる。思わず皆に感謝した翔太だった。


そんな感じで始まった入院生活だったが、この入院が最高の出来事になるとは

最初は全く考えてなかったんだ。そう、君に会うまでは・・・・。








あとがき↓

医療関係はよく分からないので、現場を知っている人からすると実際はこんな
じゃない!という場面が多く出てくると思いますが、妄想ということで見過ご
してやってください。今回は暗い話じゃないです。それではぼちぼち行きます〜
ゆるい感じでお付き合いください。

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「Oh My Angel」