「I love you smile」1

このお話は健人が主人公です。本誌を見ていて、ちゃんと健人の恋
に決着をつけさせてあげたいと思いました。勝手にですが(笑)
それでは以下からどうぞ↓
























 

高校卒業してから3年の月日がたった。俺は大学3年になってた。

その間に色々な恋をして、ちゃんと付き合ったりもしてるし。

でも、先日も・・・・




「健人、別れよ」

「なんで?」

「・・・だって、健人って私のこと本気じゃないでしょ?」




何回か、そう言われて別れたことある。

何でだ?俺なりに真剣に付き合ってるつもりなんだけど。

本気じゃないって思われてしまう。いいかげんなつもりはない。

でも、確かに、心を揺さぶられるような恋ではないかもしれない。



「わかった」



引きとめるような熱い気持ちは湧かない。確かにそう考えると

本気じゃなかったのか?俺は果たして、熱い恋愛をすることが

できるんだろうか・・・。今までそんな想いをしたことがない。

ない?  何だか胸がチクっとした。何でだろう・・・。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



「えっ!!貞子ちゃん?」



俺はお気に入りのバーに来ていた。



「えっあっ!ししょ・・・三浦くん?」

「うそでしょ?なんで??」



そう、ここは大人のバーで貞子ちゃんには似合わない場所。
それもその格好・・・・。メイドに近い格好なんですけど?



「ぎゃ〜〜〜まさか三浦くんに見られるなんて〜〜〜!!」



彼女は相変わらずで真っ赤になって固まってる。



「マジ、何で?」

「じ、じつは・・・」



なんと、大学の友達の助っ人だそうで3日間だけのバイトだそうだ。
ここで働いてることは両親にも風早にも内緒だとか。




「あ、あまりにも似合わないから断ったんだけど、すごく友達が

 困っていて、私が少しでも役に立てればって・・・。」



本当に変わってない。人のためにいつも動く子だったから。



「そんなことないよ。似合ってるよ。マジかわいい」

「わわっ・・・ありがとう」



そこにマスターがやってくる。



「おっ健人じゃん?爽ちゃんと知り合い?」



マスターは25歳ぐらいのイケメン。これは風早知ったらやばいなぁ〜



「うん、高校ん時のクラスメイト!」

「へぇ〜すごい奇偶だね〜!健人は2年前くらいからよく来てたよな。
 っていうか、2年前と言えば確か未成年!内緒な!」 アハハ〜



マスターと自然に会話している彼女を見て、すっかり高校時の面影は

ないな・・・と思う。まっ風早と付き合ってからは違ったけどな。



「久しぶりだね。貞子ちゃん・・・風早元気?」

「あ・・・うん!」



相変わらず、そこは照れんのな。



「あいつ、こんな貞子ちゃん見たら発狂すんじゃね?」

「そ、そんなこと!でも・・・うっ・・・ちょっと言えない。お父さんにも。」



俯いて本当に困った顔をしている貞子ちゃん。



「大丈夫だから!俺全く接点ないし。もちろん、あっても言うつもりない」

「あ、ありがとう〜〜〜!」


「そうなんだよ!3日間だけってのが残念でならないよ。確かに、未成年じゃ
 ないって言ってもこういうところで働くのは抵抗あるだろうしな。特に
 爽ちゃんみたいな子は」


「でも、ここってこんな服だっけ「健人!」」


後ろでマスターがペケというジェスチャーをしている。あーそういうことね。

この制服。まじマスターの趣味じゃん。

マスターは俺をじっと見てにやっとする。



「意外と似合うだろ?」

「ま、まぁ・・・。」



確かに男心をくすぐるかも。派手な子より。女の子大好きな俺としては

どの子もかわいいんだけど、これはちょっと特別かも!見れない風早

を同情したりして!また優越感だったりして!



「ねぇ、貞子ちゃん、明日も来るね!」

「えっ?」 「う、うん」




俺は久々に、胸が熱くなった。そう、あの時みたいに・・・。















あとがき↓

一応設定としては爽子、風早、健人みんなそれぞれ違う大学に行っている。
健人は高校卒業以来初めて爽子に会うという設定。このお話、ただ単に
健人の気持ちを伝えられるようにとショートのお話を書くつもりが、なんか
長くなっちゃいました。いま一つ内容があるようでないですが、よければ
また見に来てください。

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