「そのままの私」 後編

そのままの私 前編 の続きです。またまた甘甘の二人です〜♪
それではどうぞ↓













「−子?」


「爽子?どうしたの?」


「えっ?」



私は先日のあやねちゃんとの会話を思い出していた。やっぱり気になってるのかな。



「あ、あのね、風早くん」


「何?」



いつも真っ直ぐな瞳で私を見つめてくれる。そのたびにドキドキして・・・。



「お、お話があるの・・・。」


「えっ?何?」




デートの帰り、私を家まで送り届けてくれた風早くんを引きとめた。

私の俯いてなかなか話だせない姿を見てか、公園に行こうと

風早くんはぐいっと私の手を引っ張った。

白い息がふわわと舞う。寒いので家の方に誘ったのだけど、



「いや、今聞きたい。何?」



真剣そのものの風早くんの顔。私は意を決して言ってみる。




「あの〜どうして、最近・・・風早くんのお、お家に行けないのかなって?」


「えっ!?」 



私は恥ずかしくって風早くんの顔が見れないでいた。

すると風早くんは



「〜〜〜〜なんだ!爽子に好きな人でも出来たかと思った!!」

とうずくまって顔を隠して言った。


「そ、そんなことあるわけないよ!!風早くん以外の人を好きになること
なんてないよ!!」



思わず、拳に力が入る。だって、だって・・・!
すると、風早くんはそっと私を抱き寄せた。




「あ、あの??さっきの質問・・・。」


「あっ!!」 私はぐいっと身体を離され・・・。


「あ、あのさ・・・。正直に言うけど!俺男だから!」


「え?」


「部屋に毎日でも来てほしいよ。でも・・・理性が利かなくなるからさ。
爽子と二人っきりになると。・・・大事にしたいんだ。爽子の気持ちと一緒に」


「・・・・。」



私はよく分からなくて、この間あやねちゃんと話していたことを考えてみた。
キスの続き・・・ぼんっっと体中が熱くなるのを感じた。




「俺、爽子が考えてるより、ずっと、その・・・す、すけべだから」




そういうと風早くんは真赤になって俯いてしまった。



「か、風早くんは、あの、つ、つらいの?」


「えっ?」




私は先日のあやねちゃんの言ったことを話してみた。




「えっ〜〜〜〜〜/////」



「つらい、っていやぁつらいけど・・・。いいんだよ!爽子は気にしないで」





というとぶいっと後ろを向いてしまった。どうしたらいいんだろう!!

私には理解できない、きっと風早くんの気持ち。いつか分かる時がくるのかな。

私は思わず、後ろから彼を抱きしめていた。




「ごめんなさい。わ、私・・・つらい思いさせてるんだよね。分からなくて
 ごめんなさい・・・。」思わず涙がこぼれた。


「うわっそんなことされたら〜〜〜反則!!」



というと、風早くんはくるっと身体をこちらに向き直して、私をぎゅっと抱きしめた。



「・・・爽子はそのままでいいんだ。ゆっくりでいいんだよ」



そう言って、私の涙を優しく拭ってくれる。いつもいつも優しい人。私、本当に
このままでいいの?




「でも・・・いつかね。」




そう言って、風早くんは私の頬にそっと口づけてくれた。

寒い冬の日、私の頬だけはいつまでも温かかった。



だって、だってね、風早くんが大好きなんだもん。
そのままの私でいいって言ってくれてありがとう。私をちゃんと見てくれてありがとう。
少しでも成長できるように努力するから待っててね!
人よりとてもゆっくりだけれど・・・。




〈 END 〉











あとがき↓

いつまで待たないといけないんでしょうね!風早は(笑)
とりあえずは風×爽の話中心になります。妄想がそこばかりにいくんで・・・。
次は、オリジナルキャラを出して、二人に絡めてみようと思います。大学生設定かな。
よろしければ見に来てください。

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