(3)語り&小ネタ
しかし・・・翔太が「わあってるよっ!」と言った時の想像は爽子父と翔太父ですよね?(結構
勝手に解釈して間違っていたりする私)翔太父はそういうことを言ってたのでしょうか?
言いそう・・・。それからまたまたあやねですが、あやねは茂木君と付き合うことによって本物
探しをしているんですよね。触れ合いもその一つ。でもまだ本物を探せていない。ああ・・分かるな。
だからピンがいるってばっ!!
そんなわけで(どんなわけだか)またひつこく小ネタ集
(自由行動の爽風)
「なんか不思議だな・・・異文化だよな、沖縄って」
「うん・・・」
茜色の空がきれいに沖縄の海を照らしていた。二人は最後に海辺に向かった。
爽子はそっと夕日で染まる風早の横顔を眺めた。そして、いきなり振り向かれてはっとする。
「わっ〜〜こっち見たっ」
「見るよ。だって・・・黒沼の顔・・俺だって見たいもん」
「えっ////」
爽子は風早に見つめられて、恥ずかしそうに俯いた。
「こっち見て。俺も恥ずかしいけど、ちゃんと見たいんだ。黒沼のこと」
「!」
爽子は風早に言われるままにそっと顔を上げた。
(は・・・恥ずかしい。でも・・・私も見たい。風早くんの顔)
「髪・・・触っていい?」
「え?」
風早は戸惑う爽子の返事を待たずに長い髪に触れる。そして、耳に髪をかけた。
爽子は耳に風早の肌の感覚を感じると、段々と顔が紅潮していくのが分かった。
風早の手は耳から頬の方へ降りてくる。
「ずっと・・・触れたかったんだ。」
熱い・・・熱いよ。風早くんの手も見つめる瞳も。私はなんだか、恥ずかしくて
仕方がないのに、不思議な感覚に陥った。思わず目を瞑る。
(・・・気持ちいい・・・)
波の音と風早くんの感覚。幸せな感覚にずっと浸りたくなる。そんな自分にはっと
して、目を開けると・・・・。
(え??えええええええええっ!!!)
至近距離に風早くんの顔。爽子は目をまん丸くしてその状況を理解しようとした。
その時・・・!!
「翔太〜〜〜〜!お前、何してんだよっ」
「「!!!」」
ピンがビールを飲みながら現れる。あわあわした表情で怒りを露わにしている翔太。
「この沖縄で素敵な思い出を作ろうってか??はははっ〜〜〜俺様を差し置いて100年早いんだよっ」
「ピンさ・・・何のためにここに来たのさ」
「びくっ」
翔太は思った。あのバスガイドと上手くいってくれていれば・・・と。がっくりする翔太に
まださっきの状況を理解せずにあわあわしている爽子だった。
結局、いろいろな人に邪魔される運命の翔太くんなのである。
な〜んてね。キスしたいよね〜性少年わっ(* ̄ー ̄*)
(自由行動の龍と千鶴。結局ジョーも一緒)
ジョーのトイレ待ちの時。側の建物にもたれている二人。
「ねぇ・・・何で言ってくれなかったんだよ」
「なにが?」
「こ・・・告白されたんだろ?」
「あ〜」
「「あ〜」って・・・」
千鶴は龍の横顔をちらっと見る。幼馴染の龍。
(ふぅ〜〜ん。龍を好きな子ってどんな子だろ・・・)
すっかり背も高くなって、腕もごつごつして、顔も変わってきた。いつの間にかずいぶん
男らしくなってる。
(お・・男・・・??)
自分の方を見て目を見開いている千鶴に気付いた龍は身体を向きなおした。
「なに?」
「べ、べつに」
「ふぅ〜ん」
龍はそんな千鶴をちらっと見ると、千鶴の手を取った。
(・・・え??)
そして、前を歩きだす。
(なんで・・・手をつないでんだよっ///)
海辺の近くを歩く二人に波の音が優しく聞こえる。
「俺・・・一筋だから」
「えっ何?」
千鶴が聞き返すと、龍はゆっくり振り向いてぎゅっと手に力を込めた。
龍が優しく微笑む。それが答えとばかりに・・・。
千鶴はそれからは何も言えなかった。こうやって北幌の海でも手をつないだっけ。
なんだろう・・・・安心するけどどきどきした。
いつのまに手もこんなに大きくなったんだろう。すっぽり包まれる私の手。
小さい時、いつもつないでいた手・・・でもあの時とは違う。
(私・・・きっと顔真っ赤だ。)
自分の感情に戸惑った、そんな沖縄のある日
な〜んてね。ジョーほったらかし。っていうかジョー口軽すぎだろうっ。
しかし・・・また揺れましたね。福島沖だそうで。本当にどうなるんだろう。
被害が拡大しないように祈るばかりです。
避難場所で寒い夜を迎えている方に少しでも楽しんでもらえたら幸いです。(しょーもないけど)
まだ続く・・・かな?