新婚ウブコントシリーズ(5) 「紹介できないワケ」<前編>

久々の新婚シリーズ。ずぅ〜〜〜っと前に書いたものです。突然UPしたく

なりました。甘い感じで。それではどうぞ↓













「んでさぁ〜職場の人でさ〜」

「うわっウケる!!」


がははは〜!


今日は久々に高校時代の友達、ちづちゃんとあやねちゃんがうちに遊びに

来てくれた。結婚してから半年がバタバタ過ぎていた頃、やっと、3人の

お休みがあって、会えることになった。

二人ともまだ結婚してないけど、ちづちゃんと真田くんは恋人同士で、

あやねちゃんはいつも素敵な彼がいる。

二人は今も、大切な大切な友達だ。



「んで?爽子、どう?風早と」 

「えっど、どうって?すごく・・・楽しいよ」


と言って、爽子はポッと顔を赤らめた。


「いや〜風早のことだから、爽子離さないんじゃないの?」

「ほんと、爽子、身体もたないよね〜」


がははは〜〜〜!!


「? 大丈夫だよ?翔太くん、家事もすごく手伝ってくれて・・・」

「ああ・・・アンタ相変わらずね」

「でもね・・・」

「ん?悩みでもあんの?」


二人は新婚の爽子に悩みがあるのか?と身を乗り出して聞いた。


「ううん!悩みなんかじゃないんだけど・・・私、こんなだから翔太くん、
 あんまり人に紹介してくれなくて・・・」

「「へっ?」」


ちづは不思議そうな顔で爽子見つめた。そしてあやねは・・・・。


「ふぅ〜ん。ふっふっふっ」

「あっやのちん!怖い顔になってる〜〜!!」

「爽子、アンタ風早と何年の付き合いよ・・・。ホント変らないんだから」


そう言って、ケラケラと笑っていた。


「えっ?」

「まーいいわ、それで?」

「それでね、もっとかわいくなるように努力しようと!」


爽子は拳を握りしめて、いつものポーズをした。


「ぷっ!!がはははは〜〜〜!!出た!」

「わははっ〜〜あんたやっぱそこなの??〜〜〜!」


今度は二人でお腹を抱えて笑う。


(ん何で?笑われるんだろ?)


「でも、でもね、今まで紹介してくなかったんだけど、今度、翔太くんの会社で

 創立100周年記念パーティーというのがあって、すごく大がかりなものなんだって。

 それには誘ってくれたの!!」


風早を庇うように必死で言っている爽子にあやねは平然と言った。


「っていうか・・・それは絶対出ないといけないやつでしょ。妻としてね」

「妻・・・」


そう呟いて、爽子はかぁ―っと顔を真っ赤にした。


「きっといやいやだね〜風早!がはは」

「だね〜!」

「あれ?アンタ何か赤いけど?」

「ううん!大丈夫!////そうだよね・・・。でも私、ちゃんとおしゃれして、

 翔太くんに恥ずかしくないようにしようって頑張るんだ」


爽子がそう言うと、二人は顔を見合せて、ニッと笑って言った。


「んじゃさ〜私達手伝ってあげるよ。思いっきりかわいくなろう!爽子!」


(んで、風早にヤキモキさせてあげよう・・・ふっ)



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



「ほいなっ!かわいいじゃん!」

「おーっ爽!すごい!」

「あ、ありがとう〜あやねちゃん。ちづちゃん!で、でも派手じゃないかな?」


先週、ピンクサテンのドレスをあやねちゃんは選んでくれて、

ちづちゃんは髪をアップにして、きれいにセットしてくれた。


「全然!似合ってるよ」

「ほ、本当に・・・ありがとう・・・うっ」

「うわっ!爽!だめだよっ」

「う、うん!涙を引っ込めます!」


そう言うと、爽子はいつもの技をつかって必死で涙を引っ込めた。


「あいつやばいね」

「うん、容易に想像つく。」


がははは〜〜〜〜〜!!


「???」


二人の高笑いを爽子は訳が分からない様子で見ていた。


「でも、爽子はもう少し自信持ちなね。そのままでも十分かわいいんだから。

 風早なんて本当は自慢したくてしょうがないんだよ。でもね。うっふっふ」


「あやねちゃ〜〜〜ん、ちづちゃ〜〜ん・・・うっ」

「「うわっ爽っ!!」」

「はい!」


そうして、またまたあの技で涙を引っ込めた爽子でした。


二人にはどれだけ助けてもらったか分からない。いつも感謝でいっぱいになるの。

”本当に・・・ありがとう”


爽子は心でそう呟いて、嬉しそうに微笑んで二人を見つめていた。






<つづく>









あとがき↓

後2回になるか、前編後編になるかのお話です。ありがちな話ですみません。ブログを始めて
最初の頃に書いたものが何個かあるのですが、文章があやしすぎてなかなか載せられず・・・。
これもちょっと修正。と言っても元々があやしいんだけど(汗)いつもその日の気分ですみません。
何か読みにくいとかあったら教えてください。それではまた遊びに来て下さると嬉しいです。
過去の妄想などに拍手を下さった方、いつも訪問してくださる方、本当にありがとうございます。


「紹介できないワケ」 中編