After Glow 7

オリキャラ主人公、爽風CP揺らぎなし。爽子は新任の高校の保健の先生、風早は大学を
卒業して家業を継ぐという設定。原作高校卒業後のパラレルです。そしてただいま、風早
アメリカ在住中。


☆ 爽子と一緒に居ることが多くなった九条を周りはどう見ているのか・・・?



この話は ★ After Glow 1 2 3 4 5 6 の続きです。

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 After Glow 6

オリキャラ主人公、爽風CP揺らぎなし。爽子は新任の高校の保健の先生、風早は大学を
卒業して家業を継ぐという設定。原作高校卒業後のパラレルです。そしてただいま、風早
アメリカ在住中。


☆爽子と一緒にいる空間が心地よくなってきた九条。そんな時、何やら視線を感じるよう 
 になり・・・?

この話は ★ After Glow 1 2 3 4 5 の続きです。

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 After Glow 5

オリキャラ主人公、爽風CP揺らぎなし。爽子は新任の高校の保健の先生、風早は大学を
卒業して家業を継ぐという設定。原作高校卒業後のパラレルです。そしてただいま、風早
アメリカ在住中。


☆ 爽子に少しずつ心を開き始めた九条。そんな九条の心情とは・・?



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 After Glow 4

オリキャラ主人公、爽風CP揺らぎなし。爽子は新任の高校の保健の先生、風早は大学を
卒業して家業を継ぐという設定。原作高校卒業後のパラレルです。そしてただいま、風早
アメリカ在住中。


☆九条が気になっている爽子。それには訳があった。その訳とは・・・?4月に遡ります。


この話は ★ After Glow 1 2 3 の続きです。

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 After Glow 3

オリキャラ主人公、爽風CP揺らぎなし。爽子は新任の高校の保健の先生、風早は

大学を卒業して家業を継いでいるという設定。原作高校卒業後のパラレルです。


☆新任の爽子は一生懸命生徒に向き合っていた。一方風早はどうなっているのか・・・?


この話は ★ After Glow 1 2 の続きです。










After glow 3













ピロロ〜ン♪


『ごめん、寝てた?』

「風早くんっ・・!?」


爽子は携帯音に即座に反応し、ベッドから飛び起きた。そして必死に携帯に耳を近づけ

る。どれだけ近づけても同じなのだが毎回、心情的にそうなってしまう。


『日本は真夜中の1時だよね・・っとにごめん。この時間しか電話できなくて』

「ううん・・嬉しい」

『・・爽子』


電話の向こうで風早の優しい笑顔を感じた。爽子の就職と時を同じくして、風早は大学

卒業後、アメリカに渡った。実家のスポーツ店を継ぐことになっていたがその前に大手

のスポーツ関連のアパレル会社で研修兼仕事をすることになった。期間は半年。大学の

教授からの申し出で、風早自身も人生経験としても店のためにも良い機会だと快諾した。


「忙しそうだけど・・身体は大丈夫?」

『健康だけが取り柄だから大丈夫。言葉も少し慣れたしね。爽子は?どう?』

「・・うん。元気だよ。まだまだ出来ないことだらけだけれど・・楽しいよ」

『爽子は楽しみを見つけることの天才だもんな』

「そんな・・でもあの場所にいるだけで懐かしくって・・とっても嬉しいの」


”懐かしい”

そこは風早と出逢った場所。爽子が勤務するところは母校ではないが、校舎のところど

ころに風早と過ごした高校の時を思い起こさせた。電話の向こうで風早の温かい息遣い

が聞こえる。その言葉だけで分かってくれる風早に離れていても通じ合っているようで

幸せな気持ちになった。


『でもさ・・爽子はちょっと無防備だから心配だな』

「無防備・・?」

『その・・あのさっ』

「?」


電話口で口籠る風早の言葉をじっと息を飲んで聞きいる爽子に風早は”はっきり言わな

いと分かんねーよな”とぶつぶつ呟き、コホンっと咳払い一つすると低い声で言った。


「え・・」


”『・・男子高校生の性欲を甘く見ないよーに!』”


その言葉に爽子はボッと赤くなると同時に昼間の出来事が脳裏に浮かんだ。その出来事

を言ったら風早に”無防備”と言われるかもしれない。でも決して彼はそうしたかったん

じゃないことを知っている。そんなことで癒されるような気がしなかった。あの手紙は

彼が書いたのではないのだろうか・・?


(・・もっと知りたいなぁ)


『・・爽子?』

「あっ!・・う、うん。気をつけるね」

『・・・』


色々話したいことはあるが、今の距離では細かく話せない。また上手く伝わらないこと

で誤解を生むのも嫌だった。爽子は心の葛藤を飲み込んだ。ふーっと風早のため息が電

話口から聞こえる。


『あ”ぁ〜〜っ』

「え・・?」

『・・やっぱ顔見たいし・・その』

「?」


電話口で沈黙が走る。そしてぼそっと聞こえた甘い言葉。


『触れたい・・』


顔が見えないのに、想像できる風早の顔に爽子は頬が熱くなる感覚を覚えた。

”『私も・・///』”と口にすると甘い感覚と同時に感じるせつない気持ち。

電話の距離がもどかしい。電話口で感じるお互いの息遣いさえ、もどかしいと感じる。

4年間、すぐに会えない状態が終わってやっと近くに居られるようになったというのに

再び離れた二人。でも今はそれぞれが目の前のことに真摯に向き合う時。二人はこの夜

も複雑な想いを抱えながら名残惜しく電話を切った。


* *


「今日はいない・・」


爽子は日課になっている保健室から見えるいつもの光景に目を凝らした。確かにいつも

いるわけではない。こういう時は授業に出ているのかもしれない。


「”あの手紙はあなたですか?”・・なんて聞けないしな・・」


だいたい、彼が自分に助けなんか求めるわけがないのだ。それなのになぜ”K”というだ

けで彼だと思ったのか・・?それは彼の目が気になっているからだ。あの諦めきったよ

うな、深い闇を抱えているような目に気づいた時からそう思うようになった。その目は

あの時見た目とはまるで違っていた。


がらっ


爽子が眉を顰めて”う〜〜ん”と唸り声を漏らしていると保健室のドアが開いた。


「貞子せんせー!遊びに来たよ♪」

「あ・・いらっしゃいっ」


最初は怖がられていた爽子だが段々と爽子の誠実さや治療の的確さ、また天然さが生徒

に受け入れられて怪我以外の保健室の訪問者も増えてきた。この日は常連の女子二人組、

星野美咲と川村由奈が菓子を持ってやってきた。二人はいかにも今の女子高生で、茶髪

にピアス、化粧もしている。そんな二人の姿は高校からの親友を彷彿させる。


(相変わらずみんなかわいいなぁ・・)


頭のてっぺんから指先に至るまで、今の女子高生は”美”を怠らない。校則違反になるの

かもしれないが、きれいなもの好きな爽子はその姿を惚れ惚れと見ていた。


「貞子せんせもさ、もっとお洒落したら綺麗だと思うんだよね。ほら、まつ毛とかさ」

「まつ毛?」

「これツケマだよ」


美咲が自分の目尻に手を当てると爽子はきょとんと目を点にさせて言った。


「つけ・・ま?」

「え〜〜〜〜??知らないのぉぉせんせー!ぎゃははっやっぱ天然記念物」


そう言って女子高生二人はケラケラと笑った。


「でもさ、せんせーよく見たらまつ毛長いよね。雰囲気的に陰気に見えるだけで、実は

 綺麗な顔立ちだしさぁ・・男だったら惚れるかも。彼氏出来たらもっと変わるよ」

「えっ///・・っとその」

「やだっ真っ赤になってせんせーかわいぃぃ、純情!!大丈夫。これからこれから!」

「うちら見つけてあげよーか?」

「だ、大丈夫ですっ・・今は仕事を頑張りたいので」

「センセ―真面目!!」


ぎゃはは〜〜っ


天然記念物のような爽子に彼氏はいないことになっていた。嘘をついているようで罪悪

感に駆られるが、教職員としてはその手の話題は出来るだけ避けたい。それに彼氏が居

ると言っても余程生徒の方が恋愛偏差値は高いと思うことが多い。


「アイライン引いたらもっと目が大きく見えるよ。ほら」

「わぁ・・本当だぁ」


化粧が得意な由奈が自分のアイライナーで爽子の目をいじる。爽子は鏡を見て変わった

自分に驚いた。


「自分じゃないみたい。すごいねっ!!」

「せんせ、やっば〜い。まじ新鮮なんだけど」


(今日も勉強になるなぁ・・師匠がいっぱいだぁ!)


・・・なんて思って目を輝かせる爽子だった。生徒たちも興味津々で話を聞いてくれる

爽子のファンになり、この場所がすっかり憩いの場となっていた。


「でもさ、貞子せんせ、あんなBOXに入れる人いんの?今時のこーこーせいで」


美咲がドア前の”お悩みBOX”を指差して呆れ気味に言った。


「ううん・・なかなか」

「だよねー冷やかしとかあったら言うんだよ!!せんせ、天然だから心配だよ」

「あ・・ありがとう」


爽子がポッと頬を赤らめると二人は”きゃーかわいぃぃ”と興奮気味に喜んでいる。今ま

で”怖い ”と言われることはあっても”かわいい ”と言われるとは。ましてや5歳も下

の生徒から・・・。


キ〜ンコンカ〜ンコン


「げっもう時間だ、次数学じゃん、うぜ、じゃ、貞子せんせまたね!」

「またね〜〜!」

「ま、またね・・」


爽子はおずおずと手を上げて二人を見送る。


「いいなぁ・・」


女子高生の目はキラキラしている。自分の高校生の時を思い出して爽子は頬を緩ました。


(あやねちゃんやちづちゃんによく髪をきれいにしてもらったりお化粧してもらった

 なぁ・・ふふ)


そしてキラキラした女子高生の目と真逆な彼の目を思い出した。二度と戻らない大切

な学生時代。彼にも学生生活を満喫してもらいたい。


なぜこんなに彼が気になるのか・・・それは4月の着任式の日に遡る。

爽子は窓を開けると、いつもの場所を眺めながらその光景を思い浮かべた。



After glow 4













あとがき↓

やっと翔太が出てきたと思ったらこういう展開でした。今度いつ出せるか。

相変わらず邪道(笑)次回は爽子と九条の出会いを少し。

 After Glow 2

オリキャラ主人公、爽風CP揺らぎなし。爽子は新任の高校の保健の先生、風早は
大学を卒業して家業を継いでいるという設定。原作高校卒業後のパラレルです。


☆保健室から見ていた九条に勇気を持って近づいた爽子だが襲われそうになり・・・?


この話は ★ After Glow 1 の続きです。

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 After Glow 1

自分の人生を悲観していた高校生が爽子に出会って変わっていくというよくある話。
オリキャラ主人公、爽風CPは揺らぎなし・・でありながらオリキャラ×爽子の恋物語でもある。
基本設定として大学4年間を札幌で寮生活していた爽子と、地元の大学通いだった風早が遠恋を
経て、新社会人になったところから始まる。爽子は高校の保健の先生、風早は大学卒業後家業を
継いでいるという原作後を予想した設定。そして前半は風早の出番は少ないという・・・今回は
ガッツリオリキャラ&相変わらず爽子至上主義な話になるので要注意。
それでもいい方は以下からどうぞ↓

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