「OVER the TEARS」(5)

今回は爽子のお家の場面から始まり、モヤモヤ風早の回です。
これは OVER the TEARS      の続きです。
それでは以下からどうぞ♪












「爽子。家庭教師はどうだい?」

「うん。最近はね、ちゃんと勉強もしてくれるようになったよ」

「よかったわね〜。爽子が根気強く頑張ったからよ」


(うわ〜〜嬉しいな)



家庭教師を始めて、半年が過ぎていた。最初は反対していた父だった

が最近は認めてくれるようになった。



「でもなぁ〜最近家族旅行も出来てないし・・・」

「お父さん!爽子も大学生なんだから色々忙しいの!ねぇ〜風早くん

 とも旅行に行けないのにね。」


「な、な、何を母さん!!旅行なんてとんでもない〜〜〜!!」



下をチョロっとだして笑っているお母さん。旅行??風早くんと?

二人で?? し、新婚旅行みたい。でもいつか行ってみたいなぁ。


真っ赤になって嬉しそうな娘を遠くから訝しげに見る父でした。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「あ〜〜〜爽子とどこか行きたいな・・・。」


俺はなかなか会えない爽子のことを想い悶え死にそうになる。

時々・・・・これ、欲求不満??


「よし!それじゃいいところに連れて行ってやろう!」

「はっ??」


目の前の人物に目が点になる・・・。


外を歩いていると、ややこしい奴に会ってしまった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「何これ?」

「立派なラーメンじゃないか!」がははは〜!


最悪だ!何で会うかな!そう、別に会いたくない奴

ピンに会ってしまった。これだから近所はつらい!


そして、ピンの部屋の片づけを手伝わされるハメになって、

お礼にメシおごるからって言って・・・これだよ。

インスタントラーメン



「ピン・・・彼女とかいないの?」

「俺様に何を言う!指で数え切れない程いて困るわ〜」がははは〜!


(いないんだな・・・。まぁこの部屋じゃな。)


「んで?翔太。黒沼とはどこまでいってんだ?」

「へ?」

「あっちの方だよ」

そう言って、ピンはニヤニヤした顔で俺をみる。 あっ!



「ぶ――っ!!」

「汚ねーなっ!」



思わず俺は飲んでた水を噴き出し、口をパクパクさせた。


「な、なんだよっ突然!」

「あ〜いってないんだな。何も」


「なっな〜〜〜〜〜〜//////」

「金魚みたいだな。お前!あははは〜!一人でイッてばかりか?」



う・・・図星。



「俺、帰るかんな〜〜!」

「翔太!ヘタレもたいがいにせんと誰かに取られるぞ!がはは〜」

「!」



ドンッバン!


(む、むかつく〜〜〜!)



俺はピンの家から走って出てきた後、速度を弛めて歩き出した。



「ふぅ・・・・。」




そうなんだ。俺、限界かも。きっとキス以上の関係なんて爽子は全く

考えてない。でももっと触れたくて触れたくて・・・・時々爆発

しそうになるんだ。それと同時に、君をめちゃくちゃにしてしまう

んじゃないかって。好きだから・・・・・。










あとがき↓

話の切れ目でUPしているので、短くて読み応えがないですね〜。
久々にピンを登場させてみました。また次回出ます。
それではよければ続きを見に来てください〜♪
OVER the TEARS